息子(第一子)が1歳を過ぎたあたりから第二子を考え始めました。最初は
なんて旦那と話していたのに、息子が予想以上に可愛く、息子の兄弟を見てみたい、兄弟をつくって協力しあって生きていったほしいと考えるようになりました。
筆者は「多嚢胞性卵巣症候群」で、自力での排卵がなかなか難しく、セックスレスなこともあり妊活をするなら不妊治療一択でした。
息子の時は3回目の人工授精で授かったものの5回目まで実施しても陰性…。
人工授精で妊娠する人は4回目までに妊娠する人が多数という話を聞いて、もう人工授精じゃ可能性低いかも…と思うようになりました。
年齢も34歳でゆっくりしてられません。さらに、2人目を早く産んで転職もしたい!
有難いことに今は保険適用で6回まで(40歳未満)できる!保険適用が後押しになり大きく悩まず体外へ挑戦することに決めました。
実体験をもとに、体外受精の流れ、通院回数、保険適用で実際にかかった費用・仕事との両立は可能か?などをまとめました。
筆者は採卵後に受精卵を凍結してから移植する方法を選択したので、採卵周期と移植周期に分けてお話したいと思います。今回は採卵周期についてお話します。
- 体外受精を考えている
- 通院回数や保険適用後の費用が気になっている
- 高刺激法を検討中
- 通院と仕事の両立が可能か気になっている
体外受精の流れ(筆者が選択したPPOS法の場合)
①体外受精の説明を受ける
体外受精の仕組みや妊娠率について説明を受けました。
胚分割の仕組みや卵胞の中に卵子がいないことがあるとか、体外受精をしないと知らないことばかり。
体外受精の妊娠率は20%くらいでミラクルな治療方法じゃないんだよということ、流産率などマイナスな部分までしっかり説明してもらいました。
治療方法は以下4つが選択でき、筆者は患者の8割くらいが選択しているという高刺激(PPOS法)で治療を進めることにしました。
- 低刺激
- 中等度刺激
- 高刺激(アンタゴニスト法)
- 高刺激(ショート法)
- 高刺激(PPOS法)
PPOS法は採卵後の子宮は着床に適さない状態になるとのことで、採卵周期での移植はできず次周期以降の移植となります。
②生理3日目までに来院して血液検査、お薬などを受け取る
筆者は①の日に生理2日目だったので、説明を聞いた後に血液検査でホルモンの値について調べました。結果が出るまで30分ほどかかるとのことで、外出して軽くお昼ご飯を食べてから戻りました。
血液検査の結果や、これまでの治療歴からこういう誘発方法で行きましょう!と先生から説明を受けました。
また、筆者は自己注射を選択したため、自己注射のやり方について説明を受け、実践練習をしました。
自己注射は初めてなので最初はビビッてましたが、ペン型のタイプで針も細く短く(イメージ写真お借りしました)、看護師さんからも「普通の注射よりだいぶ細い針だから全然大丈夫だよ!」と言われ、安心しました。
③処方された薬と注射で排卵誘発を行う
生理が来てからは毎日薬漬けの日々でした…(笑)
下記が、筆者が使用したお薬&注射です。ゴナールFというのが自己注射のことですね。D〇~で生理から何日目かを表しています。
- D2: ゴナールF 225、カバサール1錠
- D3:ゴナールF 225、レトロゾール1錠
- D4: ゴナールF 225、レトロゾール1錠
- D5: レトロゾール1錠、デュファストン3錠
- D6: ゴナールF 150、レトロゾール1錠、デュファストン3錠
- D7: ゴナールF 150、レトロゾール1錠、デュファストン3錠
- D8: デュファストン3錠
- D9: ゴナールF 150、デュファストンデュファストン3錠※エコー
- D10:ゴナールF 150、デュファストンデュファストン3錠
- D11:デュファストン3錠、クリックで注射(uFSH注用150単位あすか)※エコー
- D12:デュファストン3錠、点鼻薬(20時30分、21時:30分)
採卵日がD14だったのですが、採卵の2日前まで何かしらの薬を毎日体に入れていましたね…。
大変だったのは、デュファストンを1日3回飲むこと。7時、15時、23時に1錠ずつ飲んでくださいと時間が決められています。
寝落ちして23時に飲むものが深夜1時になってしまったり2時間くらいずれてしまったこともありヒヤヒヤしましたが、排卵することなく無事採卵できたのでよかったです。
④1回目のエコーで卵胞の発育具合を見る
薬を飲み始めてから1週間後のD9にエコーの検査で来院。
早い人だと1回目のエコー検査で採卵日が決まることもあるそう!
筆者は、2日後に再度様子を見ましょうということになりました。この日は到着~お会計まで20分程度で終わりました。
⑤2回目のエコーで採卵日決定!
2回目のエコーで卵巣を見ると、右左の卵巣にぎゅうぎゅうに卵胞が詰まっていました。
血液検査を行い、結果が出るまで30分。検査結果をもって3日後の採卵が決定しました!(ちょうど祝日で会社が休みだったので助かりました)
採卵の3日前は、下腹部が張っている感じがよく分かり、ちょっとだけ歩きずらいなぁという感じでした。よく聞く便秘にはならず快便でした!
⑥採卵当日
筆者が通っているクリニックは静脈麻酔をして採卵を行うため、採卵の前日は22時以降絶食。
精子はクリニックに行ってそこで採精して提出するか、家で容器に出して持参するか(2時間以内のもの)が選べますが、持参する方法にしました。
来院してからまずエコーの検査で卵巣の状態をチェックします。無事、排卵していないことを確認できると、手術着に着替え、順番が来るまで点滴を打ちながらベッドに横になり待ちます。(絶食しているため、点滴で水分補給するみたいな感じでした)
採卵自体は15分ほどで終了。
麻酔をしていたので記憶がないうちに採卵が終わり、目覚めたらベッドの上でした。
筆者は、卵が21個もとれたということで卵巣に針をたくさん刺したことでより痛みを感じたみたいです。
ベッドに横たわっているのがつらく、状態を起こしたり身をよじったりしてなんとか耐えていると、看護師さんが痛み止めを処方してくれました。
その痛み止めで吐き気を催してしまい、今度は吐き気止めを処方してもらったり、術後30分~1時間近くはきつかったです…
ただ1時間経過すると痛みがなくなり、もう寝なくていいから早く帰宅したい!という感じでした!
採卵後2時間半くらい経過してから、再度エコーの検査で採卵後の卵巣の状態をチェックします。あんなパンパンに詰まっていた卵胞がなくなっていました!
この日は来院からお会計まで3時間半かかりました。帰りは痛みもなく、普通に歩けました。絶食でお腹も空いていたのでランチをして帰りました!(麻婆豆腐ランチ食べたんですが、ご飯のおかわりまでしました笑)
⑦採卵翌日、受精後の様子をクリニックに電話し培養士さんから聞く
受精後の様子を採卵日の翌日に電話で聞きます。筆者の場合は、翌日がクリニックのお休みの日だったので2日後に話を聞きました。5日後まで毎日電話をし卵の様子を伝えてもらいました。
5日目には、最終的に胚盤胞に何個なったかというのと、何個凍結するかを聞かれ旦那と相談し決定しました。
筆者の場合、移植は6回目まで保険適用ということと、5個までと6個からで費用が違うことを考慮し5個凍結することにしました。
16個胚盤胞になったものがあったので、名残り惜しい気はしましたが、年も若くないし、お金の面も余裕があるわけではないので仕方ないです。
⑧移植周期に向けての相談
移植に向けての話をするとのことで、採卵後生理が来てから来院。
「⑥採卵当日」に一緒にしてもよかったんじゃ…?と思うくらいの内容で、次は子宮鏡検査をやって子宮に問題なさそうでしたら移植しましょう、ピルを処方するので生理が来たら移植周期に入りますという検査はなしで説明を聞くという感じでした。
ただ、高額医療費の自己負担限度額に達したため、クリニックへのお支払はなしで助かりました。(薬局で処方してもらったピルだけお金がかかりました)
⑨子宮鏡検査で子宮に異常がないか確認
子宮鏡検査は1人目不妊治療時に1回やっていたのですが、出産もあったので念のためもう1度見ましょうということになりました。
こちらの記事にも書いているのですが、通水検査よりは痛くないです!
最初、器具を挿入するときと消毒をするときがちょっとだけ痛いですが、検査自体は1分で苦もなく終わりました。結果、子宮は綺麗で異常なしでした!よかったよかった!
採卵周期の通院回数・費用は?
筆者の採卵までの通院回数と費用です。
- 1回目…体外受精説明会&生理3日目までに来院して血液検査&お薬受け取り(診察費+薬代:17,530円)
- 2回目…1回目のエコー検査で卵胞の発育具合を見る&追加の自己注射を2回分もらう(5,540円)
- 3回目…2回目のエコー検査で卵胞の発育具合を見る&血液検査&点鼻薬をもらう(4,180円)
- 4回目…採卵を行う(35,220円)※採れた卵の数によって費用は変動。筆者は21個とれました
- 5回目…移植周期に向けての相談(1,220円)※高額医療費の自己負担限度額に達したためクリニックへの支払いなし&ピルの費用のみ
- 6回目…子宮鏡検査(470円)※高額医療費の自己負担限度額に達したため杭ニックへの支払いなし&抗生物質の費用のみ
- 通院回数:計6回、合計:64,160円
仕事と両立できる?
「筆者の場合は」可能だった
今回は移植はいれず、採卵周期のみで考えてみます。
筆者の場合、フレックス勤務ということもあり、1度も会社を休まずに通院できました。
採卵については、土日祝ではなかったら1日有休を使っていたと思います。採卵から1時間もすれば痛みも引いてきたため、採卵後に働きたい人は可能ではあると思います。
フレックス勤務は、会社に遅刻することもなく、上司に不妊治療による通院を相談することもなく通えたのでストレスが少なかったです。
始業開始時間が固定の方は、上司に話しておいたほうがストレスなく通院できると思いました。もしくは、終業後に通院できるよう夜遅くまで開院しているクリニックを選ぶとよさそうです。
身体的な負担は?
PPOS法は、1日に3回飲む薬(デュファストン)があり、忘れないように飲むのが大変でした。
採卵3日前くらいになると下腹部が張って歩きにくい感じがあったので、肉体労働がある場合は大変かもというのと、スポーツするのは難しいのでは…?と思います。日常生活を送る上では耐えれる範囲かとはと思います。(人によると思いますが…)
突発的な休みはある?
先生曰く、採卵実施日はデュファストンで排卵を抑制することで数日は調整できるそう。
なので、一番時間がかかる採卵はもしかしたら会社の休みの日に移動できるかもしれません。(先生に要相談ですね!)
突発的な通院が必要になりそうなのは、
- 生理3日後までの来院
- 再度エコーを行う場合
です。筆者の場合、1回目のエコーでは卵胞がまだまだ大きくなっていなかったので、2日後にもう一度来てくださいとになりました。
まとめ
- 採卵周期の通院回数は6回
- 保険適用の費用は4回で合計64,160円
- 採卵当日は休んだ方が無難
- 筆者の場合、フレックス勤務ということもあり採卵当日以外は仕事を休まず通院できた
- 突発的な通院も発生するので、フレックス勤務でない場合は上司に話しておくのがベター
最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんのところにコウノトリが訪れることを願っております!
つぎの記事では移植周期についてまとめたいと思います。(まだ移植してません 2023年11月現在)