新卒から7年間、正社員として働いていましたが不妊治療をきっかけに仕事と治療の両立が難しくなり、派遣社員という働き方を選びました。

また、決められた範囲の仕事のみを行う派遣社員という働き方は、メリットもあるものの、スキルダウンしてしまうのではという不安が出てきたり、派遣社員が参加できない会議や業務に直面することで、なんだか疎外感を感じてきました…。
そこで、他の社員と対等に働きたいと思い、再び正社員の道を目指してみることにしました!
筆者の体験が参考になりましたら幸いです。
筆者の体験談|派遣から正社員になった流れ
筆者が派遣された企業は直接雇用実績ありの会社で、実際に同じチームにも派遣から正社員登用された方が数人在籍していました。
従業員500人以上の上場会社で社員もいい人ばかりでした。
ただ、実際に転職活動をして自分の需要があるか確かめてみたいのと、転職活動をする方が正社員として働く近道なのではないか?と思い、この時は派遣先で直接雇用を希望するのではなく、別途転職活動を行ってみることにしました。この時31歳でした。
これまでのスキルが生かせる、従業員が30人ほどのベンチャー企業を受けたところ、一発で正社員の内定をいただきました。

ですが、想像していた業務内容と乖離があったのと、社内で短期離職する人が多かったこと、こうなりたいという人が社内にいなかったことから未来を感じられず、僅か1か月で退職を決断してしまいます…

退職して筆者がとったアクションは、前の派遣先のマネージャーに連絡することでした。
いや~、振り返ってみてもとても勝手ですよね(笑)
このやり取りから1か月後、なんと元派遣先のマネージャーから連絡が!!!!
いや~本当に運がよかったとしか…
そんなこんなで、そのあとはHPからエントリーし通常通り面接を受けることに。
面接してくださった方2人のうち1人が、筆者が派遣社員として働いていた時の指揮命令者で、私のことをすでに理解して評価いただいていたので、人事に事前に根回しをしていただき良い方向にもっていっていただきました(泣)
このようにして、8か月派遣社員として働いていた職場で契約社員として入社することができました!!
次に、契約社員から正社員にどのようになったか説明します!
まず、契約社員は年に1回の契約更新で、最大5年までしか働けないという条件がありました。
そのため、5年以内で正社員になることを目標としていました。
勤務先の会社では年に1回評価があり、その結果次第で正社員登用の希望を提出することができます。
契約社員として働いている間に、長男の妊娠・出産があり慌ただしくしていたため、勤続4年目にやっと正社員の希望を出すことに。この時35歳でした。
筆者が正社員登用されるために意識してきたことは、下記2点です。
- 改善提案を行う
- 派遣・契約社員だからここまでしかやらないという境界線を決めない
上司に指示された業務について疑問を持っていても、言われた通りに我慢してこなすのであれば、その役割は派遣社員でも代用可能です。
わざわざ、お金がかかる正社員としての雇用は不要という判断になってしまいます。
「その業務をなぜ行うのか」といった目的意識をしっかり持ち、その目的をより効率的に行うにはどうすべきかを考え、思いついたことがあれば、上司に提案していました。
また、自分の雇用形態ではここまで行うべきではないということは決めず、困っていそうな社員がいたら「やりましょうか?」など、依頼された業務以外にも積極的に声掛けをしていました。
これらのことを意識して業務を行ってきた結果、良い評価を得られたのだと思っています。
前職とは畑違いの仕事であり、上場企業のため派遣として勤務しないで中途面接をしていたら、確実に書類落ちだったと思う会社です。(前職は食品関係、今回は出版関係)
派遣から正社員登用されるコツ

派遣から正社員になるのは、普段手が届かない憧れの会社に入社できる可能性のある強力な選択肢だと思っています。
筆者の経験を踏まえて、派遣から正社員登用されるコツについてお伝えします。
①大手派遣会社を選ぶ
まずは、大手派遣会社を選んでください。大手の派遣会社ほど、企業からの信頼も厚いため、求人数が多く、良質な求人と出会えます。福利厚生や求職探しのサポートや決まった後のサポートも充実しています。
筆者は、テンプスタッフ、リクルートスタッフィング、アデコ
を使って求人検索をしていましたが、サポートの手厚さ、求人の質においてテンプスタッフがお勧めだと感じました。
②正社員登用実績ありの求人を選ぶ

派遣からの直接雇用を行っていない会社も存在します。
求人に応募する前に派遣会社のコーディネーターさんに直接雇用の実績がある会社か確認するようにしましょう。
テンプスタッフでは、検索画面で「契約社員登用の実績あり」「正社員登用の実績あり」という検索項目もありました!
③積極的に質問、改善提案を行う

前述したように、言われたことをそのままこなすだけであれば派遣社員のままでよく、リスクの高い正社員として登用する必要がありません。
まずは疑問に思ったことを質問するというところから始め、そこから改善提案までできるようになれば貴重な人材と思われるようになると思います。
勤務先に、派遣社員として5年勤務していた方がいて、本人は直接雇用を希望していたのですが、現場メンバーからの評価として「言われたことを的確にこなしてくれるが、何かおかしなことがあっても我慢してこなしていることがある、積極性がない」という理由で直接雇用ではなく無期雇用派遣として継続することになった方がいました。
④派遣だからここまでという境界線を決めない

こちらも前述していた内容と重複しますが、派遣だからここまでしかやらないと決めてしまうと、その人が正社員になった時にどのような動きをしてくれるのか想像ができません。
将来的に正社員を希望するのであれば、他の正社員の働きを見て「ここまでやる必要はない」と考えるのではなく、積極的に声掛けをしていきましょう。
筆者が実際に人事との面接で「どのような人が正社員登用されていますか?」と聞いたときに「自分の業務範囲を雇用形態がこうだからと決めない人ですね」と言われたこともありました。
さいごに
派遣社員から正社員になることは可能です!
しかも、中途面接では確実に入社できなかった会社に入社できる可能性を高くする強力な選択肢の1つです。
筆者は、以前転職エージェントに下記のように言われたことがあります。
この言葉を聞いて落ち込むこともありましたが、筆者は正社員になることができました。
エージェントを見返してやりたいです!笑
本当は正社員として働きたくても理由があって派遣社員等の非正規労働者にならざるを得ない時もあると思います。
でも、正社員に戻ることは可能です!希望をもっていただけたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!